ノマドは辛そうだ(長期出張のつらさ)

一昨年は、3ヶ月、昨年は4ヶ月、今年に入ってから1ヶ月の長期の海外出張があった。長期出張が多いと、場所を転々としながら、カフェで仕事をする、いわゆる「パーシステント・トラベラー」とか、本当の意味での「ノマド」的な気分になることある。
でも、これはすごく辛い。

最初の1週間は良いけども、1ヶ月ぐらいで、「私物」が無い事が辛くなってくる。例えば私の場合は、漫画の蔵書が家に一杯あるけども、それが身の回りに無い生活が1ヶ月も続くと、地味にキツイ。おそらく誰でも、趣味の物を持っていて、それと共に生活している。そういうのは「無くても大丈夫」な物だけど、それが無い生活をずーーと続けると、きつくなってくる。

となると、当然ながら一番キツイのは、友人・家族に会えないこと。僕は交際範囲も広いわけじゃ無く、元々、孤独耐性が強いので、そこは大丈夫なんだけども、普通の人にはキツイと思う。

一方で、私はバックパッカーと登山を趣味としているので、カバン一つで、いろんな所を転々とする楽しさはすごく分かる。でもこれは、「明日の事を考えないで良い自由」とセットだから楽しいんだと最近気付いた。「バックパッカーで海外を転々としながら、ネットで日本の仕事をする」とか、ずっと前から夢見ていることだけど、仕事だと絶対キツイはず。もっとも、半年単位で巣を張れる場所があれば違うだろうけど。

なので、毎日、出勤するオフィスがあって、帰る家があって、という状況が、結局は仕事をするには重要なんだなぁ、などと当然の事をロンドンで感じました。